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December 05, 2005
〜鶴木クリニック〜 第2回 手術についての説明
本日のメニュー■CT画像を見ながら右上3番の埋伏歯について説明
▼顔が曲がっている??
▼原因は?
▼顎関節症は治る?
■ 顔の計測
■(顔面)顎矯正外科についての説明
▼目的
▼手術について
▼費用について
▼手術にかかる日数
▼鶴木先生、怒る
▼後戻りについて
▼麻酔について
▼前提条件
| 今日は、主人と子供と来ましたが、埋伏歯を引っ張り出す手術はないんですよね?もう一度主人と一緒に説明を聞いて改めて考えてから決めたいと思っています。 子供2人を連れてきたので大変!朝早く家を出てきました。 |
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| ■CT画像を見ながら右上3番の埋伏歯について説明 | |||
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| Doc.:歯冠の方は頬側にありますね。根っこの先はかなり奥にありますが、骨を切開して歯冠部分が見えれば引っ張り出せるからね。大丈夫ですよ。 Ako:手術にリスクはあるんでしょうか? Doc.:ほとんどありません。歯肉と骨を切開したら歯の頭のところが見えてきます。そこにフックをつけて、矯正力で引っ張り出すということです。 Ako:どうしてこの歯は埋まったまま出てこなかったんでしょうか。 Doc.:生えてくる時に、生える場所がなかったんですね。例えば生えてくる場所に、先に他の歯が生えていればつっかえて出てこれないんです。 |
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| ▼顔が曲がっている?? | |||
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Doc.:それとAkoさんの場合気になることは、顔が曲がっていることですね。それを治した方がいいんじゃないかと思います。 | ||
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| ▼原因は? | |||
| Ako:曲がった原因は何ですか? Doc.:それはいろいろあります。まず真っ直ぐな人はいません。赤ん坊の時に母の添い寝にお母さんがいた側に赤子は顔を向けます。すると左右どちらかの後頭部が床に接し、ここが平らになる。鉗子分娩ですと鉗子のあとがついたり。また、頭が産道をどうやって出てきたかとかヨチヨチ歩き始めた時に倒れてアゴの先端をぶつけたとか、いろいろな原因が考えられます。 Doc.:あとは、歯のかみ合わせですね。利き手利き足があるように、噛む側は決まっているんです。どちらかで噛んでいるとそちらだけが発達します。 Ako:顎関節症というのは、それも原因のひとつなんでしょうか? Doc.:そうです。構造上というのがとても多いですね。歯の噛み合わせが悪いと顎に負担がかかる。負担がかかっている側が顎関節症になりやすいということがありますね。 |
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| ▼顎関節症は治る? | |||
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Ako:治らないんでしょうか? Doc.:骨格の問題は骨切りして骨格の構造を正しくしないと治りません。 Ako:これからひどくなりますか? Doc.:今、開口時に顎の関節が鳴りますね。それは負担がかかっているということです。治さない限りどんどん負担が増えていく可能性は高くなります。 |
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| ■顔の計測 | |||
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目の幅、鼻の幅、口の幅や血圧などを計測。 黄疸、貧血、食欲の有無、睡眠時間などの問診。 オーバージェット、オーバーバイト、アングルクラス、舌の大きさなどを記録。 |
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「ハイ、ニコちゃんマークを見て!」正面と天井にいるニコちゃん。← Doc.:目から口までの長さが左の方が長いですね。顎が痛いのは左右どちらですか? Ako:どちらかというと右です。 Doc.:そうですね。短い方に負担がかかりますからね。 Doc.:では、歯を引っ張り出すのは次回来院時として、今日は、顔の歪みを治す手術について説明しましょう。 |
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| ■(顔面)顎矯正外科についての説明 | |||
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● 矯正歯科というのは、顎の位置は正常で、歯並びを治す治療のこと ● 顔面顎矯正外科というのは、顎の位置を正しくし、歯並びを治す治療のこと |
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| ▼目的 | |||
| ● 顔の形(美しさ) ● 機能(噛む、発音、燕下、呼吸、顎の関節など) この両者を同時に患者さんにとって最高の状態に改善するということ。 Doc.:似て非なるものがあります。美容外科ですね。これは外ヅラだけを変えることで、機能はまったく関係ない。ですから一時的なものなんです。保険も効かないし、要するにボッタクリ(!)です。 |
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| ▼手術について | |||
| Doc.:下顎枝矢状分割法といって、下顎骨を分割して正しい位置で合わせるという手術法ですが、世界で最初にやった人が、H.L.Obwegeserという教授でね、私は直接その教授から極意を教わっています。ですから現役で日本で一番長く、日本で一番多くこの手術をやっているのが私です。 | |||
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手術は、口内法といって口の中からやりますから、顔に傷はつかない。手術直後はほんの小さな点ぐらいの跡、また、6週間ぐらいは少しの赤みが残りますが、その後はどちらもわからなくなります。 | |
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| ▼費用について | |||
| Doc.:顎の位置が正常じゃないということは、病気、つまり保険が効くということです。 Doc.:こういう手術が発達しているのは西ヨーロッパ、アメリカで、手術費用が300万円〜500万円、術前術後矯正を含めると600万円〜800万円かかります。それが日本では、保険が効きますから60万円〜75万円ぐらい。高額医療でお住まいの役所に申請すると30万円ぐらい戻ります。さらに入院保険などに入っているとまた戻ってくる。あなたが払う費用は本当に少ないんです。 |
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| ▼手術にかかる日数 | |||
| Doc.:普通この手術では、3〜4週間入院します。しかし、当院では4泊5日、土曜日に入院して日曜日に手術、水曜日に退院です。それで年間180症例手術しています。どうして、こんなに短期間で退院できるかというと、手術時間が短いからです。2時間半で終わる。他でやれば、最低6時間。下手な先生だと8時間〜12時間かかったりします。 Doc.:手術時間が短いということは、どういうことか。まず、患者さんの体へ負担がかからない(手術侵襲が小さい)。麻酔の量が少なくて済むし、出血量も最小限で済む。手術に倍の時間をかけるということは、麻酔の量も出血量も倍になるということ。うちの患者さんは月曜日には歩いて食堂に行けます。他医院では、点滴をするところですが、必要な栄養は口から摂れる。だから水曜日には退院できるんです。 |
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<1階にある食堂。手術の次の日には、2階の病室から歩いて降りてこられます> | ||
| Doc.:入院している間は家族の方はいつも側にいられます。これは、天皇が手術された時、皇后様が同室に泊まられました。家族が側にいて励ますことが治療なんですね。 | |||
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<天皇が手術された時の新聞記事> | ||
| Doc.:6週経ったら骨がくっつきます。この間、口を開けられるのは1.5センチほど。ここから開口練習をして、1週間から10日で、約3.5センチ開きます。その後は3ヶ月、6ヶ月、1年…5年までは良好な結果が永続するために経過観察をします。 Doc.:この間、大事なのは口腔衛生です。せっかく手術して治したんだから今度は自分で管理していかなくっちゃならない。 |
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| ▼鶴木先生、怒る | |||
| ● 全身の合併症 Doc.:骨の手術は人工的に骨折させます。すると骨髄から出血する。この出血は止めようがない。だから、骨の手術では出血量が多いんです。そうすると輸血ということになりますね。輸血というと献血した血液を使うのが一般的ですが、他人の血液にはいろんなものが入っている可能性があります。例えばエイズ、肝炎、ウィルスなど…。もちろん検査をしているけれど、検査済みのものが100%安全かというとそうではない。検査をすり抜けて問題になっていますね。 そこでどうするか。当院では、手術の4週間前に自分の血液を400ccとっておくんです。採血した分は4週の間に元に戻ります。輸血が必要な時は、自分の血液を使うので100%安全です。これは1983年に私が始めました。20年間他人の血を輸血した人は一人もいません。だからトラブルもない。 |
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<献血の検査すり抜け問題の新聞記事> | ||
| Doc.:この手術は、患者さんの安全を考えて2回に分けることがあります。まず、下顎の手術をして、出血量をみます。400ccで足りなそうだと思ったら手術は一度そこで終わり。また採血して4週間後に上顎の手術をするという安全策をとっていますが、先ほども言ったように手術時間が短いと出血量も少ない。だからこれまで実際に2回に分けて手術をした人は一人もいません。皆400ccで充分足りています。 Doc.:この医院は私が住んでいた家を改造したんですが、最高の機器を導入しています。大学病院よりもいい機材、人材を揃えていますよ。麻酔、矯正、保存、補綴もね。最高の治療ができますから安心してください。 ● 局所的な合併症 Ako:顎を切った場合に麻痺が残ると聞きますが? Doc.:この手術は神経を傷つけたらやった意味がないんです。下手な医者は神経をバッサリ切ってしまうんですが、私のやり方は神経をバッサリ切ることはないんです。太い神経ではなく、枝分かれしている細い神経を切るんですね。これはトカゲのしっぽと同じで、再生するんです。 ただ、さまざまな人にこの手術をしていますが、各人によっても左右によっても下口唇の知覚の低下の程度は異なります。私の手術では、軽度の低下の頻度は高いですが、約95%の人が1年以内に正常になります。残り約5%の人はそれから徐々に正常になります。 |
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| ▼後戻りについて | |||
| Doc.:生体には後戻りの傾向が100%あります。しかしそれを最小限にとどめるのが重要です。 その対策としては、 1) 術前と術後の矯正。これは鈴木先生にお任せしますが、術前矯正というのはとても難しく誰にでもできるものじゃないんです。かみ合わせを合わせるんじゃなく、上顎に対して上の歯を正しい位置に並べる、また下顎に対して下の歯を正しい位置に並べる。それで手術をして上下顎を正しい位置にするんです。だから手術前はかみ合わせは合わなくなってきます。 2) 術者の腕。これは私が責任持ってやります。99.5%以上の方がスパッと1回の手術で治ります。残り0.5%の方は、手術から4か月後にネジやプレートを除去する際に微調整を行います。 3) 患者さんの自覚。これはおかしいことがあれば、すぐに電話していただくというのが大事です。私は携帯電話の番号をお知らせしていますからいつでも電話してください。 |
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| ▼麻酔について | |||
| Doc.:全身麻酔というのは、ご主人も心配でしょうが、「心配しすぎないこと」。 知っておいていただきたいのは、 ● 急変する可能性があるのは、1歳未満児、または高齢の方であること。 ● 麻酔をかける医師のレベルが重要だということ。いろいろな経験を積んでいる医師、例えばどんな患者さんがくるかわからない救急外来などで、瞬時に適切な判断ができる医師が本当に腕のいい麻酔医なんです。当院では日曜日に手術をしていますが、それは腕のいい麻酔医が来れるのが日曜日だからです。開業してから4年間、麻酔のトラブルは1件もありません。ですから「心配しすぎないこと」。これです。 |
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| ▼前提条件 | |||
| Doc.:最後に、医療行為に100%はないということを了解していただきたい。 ただ、私がこれまで必ずやってきたことは、 ● 手術前の検査や処置、麻酔をかける、麻酔を維持して手術をする、麻酔を覚ます、術後の検査や処置、すべてにおいて確認し、間違いが起こらないよう責任を持って慎重に対応をさせていただくということ。 ● 手術前にご主人やご家族の方にすべてのことをもう一度確認し、麻酔をかける前、意識がある患者さん本人にお名前と今日の手術について再度確認をするということ。 ● 麻酔をかける時から麻酔が覚める時まで、必ず側にいるということ。 これらをやらない医師もいますが、私は必ず責任を持って毎回やっています。 Doc.:手術に関しては、よく考えられた方がいいと思います。ご家族とご相談なさって決めてください。 |
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本日のお会計:380円
次回の予約:少々検討してから |
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