文京(小石川)先生の「みんなの疑問Q&A」
回答にご協力頂いている先生のWEBサイトはこちら「小石川矯正歯科クリニック

ホームへ  □ 使い方  □ 最近の質問  □ 質問をする  □ 質問一覧  □ 質問全文表示  □ 検索
[ 最新質問及び返信フォームを質問トップへ ]
質問内容表示

    [127] 妊娠、矯正。-

    ■親質問/質問引用/メール受信=OFF■

    □投稿者/ いろは。 -(2001/02/26(Mon) 10:36:51)
    □U R L/

      25歳です、矯正をしたいと思っています。少なくても矯正は3年くらいかかると思います。結婚はするとしても、赤ちゃんは矯正期間中はあきらめるしかないのでしょうか??
      それか矯正を30代に遅らせてみた方がいいのでしょうか??赤ちゃんも矯正もって、
      無理な話しですか??




    [128] Re[1]: 妊娠と矯正。できるのでしょうか?-

    質問引用/メール受信=OFF■

    □投稿者/ 小石川矯正歯科クリニック -(2001/02/26(Mon) 13:13:02)
    □U R L/ http://www.koishikawa.com

      矯正治療と妊娠:
       近年、矯正治療の社会的認知やかみ合わせと全身状態(健康状態)などの視点から成人期(矯正治療の分野では成人は20前後(高校性までの年令は成人期とはとらえられていないようです)以上の方を対象としています)での矯正治療の増加傾向が見られます。
       この時期の矯正治療の特徴としては次のような内容があります。
       1.若年者(小学校〜中学校、一応)に比べ歯の移動速度が遅い傾向を示すこと(若年者ではおおよそ1mm前後/月、成人期ではそれより遅いといわれています)、したがって若年者と同じような症状でも治療期間が長くなる傾向がある。
       2.また治療開始時点までの間、虫歯(専門用語はカリエス)、歯周病(ししゅうびょう、歯肉(しにく)がはれたり、歯みがき時に出血しやすい、歯肉がブヨブヨしている、歯のぐらつき(歯の根(歯根:しこん)を支えている歯茎の骨(歯槽骨:しそうこつ)の量が少なくなってしまっているためぐらつくことが多い)などの矯正治療開始前に処置しておくべきいくつかの症状が見られること。
       3.治療中、結婚、お見合い、転勤、転居、妊娠、結婚式への出席などなどいくつかの社会生活上の考え込んでしまうことがあります。いろはさんの場合、妊娠出産というテーマで質問をされましたが、結論をいいますと問題はないだろうと思われます。その理由は、矯正治療の内容(主に歯の移動という処置となりますが)が妊娠に影響するという明確な報告は多分(?)ないのではないかと思われます、また長年治療に携わった経験からも私は皆無です。
       とはいえ、注意することはあります。私なりのアドバイスを書きますと、

      <妊娠時の矯正治療に対する注意事項>
      1.精神的、肉体的なストレスが少ない日常生活を送ることを心掛けること
      2.矯正装置(おもにワイヤーと歯の面につけれれたボッチ(ブラケットとよばれます)のようなもの)の周囲の歯や歯肉部の清掃を確実に行うこと
      3.妊娠時には女性ホルモンの分泌量の増加がみられ、そのために妊娠性の歯肉炎という状態になりがちです。この状態は矯正治療における歯の移動にとってもマイナスなことが生じやすく(例:歯のぐらつきなどが増すことがあり、歯槽骨の骨量が減少するような傾向を示すこともあります)注意すべきことです。対応としては、歯ブラシを用いた歯肉のマッサージや食べ物の残りが歯や歯肉部にいつまでも残らないように食事後、歯みがきをする週間をつけることです。
      4.治療中のエックス線写真撮影歯できるだけさけるようにしたいものです。歯科で使用するエックス銭の線量は医科に比べ少ないといわれますが、どうしても必要である場合を除き避けれことが望ましいと思います。
      5.むろん、胎児や母体に対しても十分な栄養の補給や睡眠なども必要となることでしょう。その他にも、出産を予定される病院などへの定期的な検診、不安に思うことの質問などをされ、出産まで心穏やかな日常を過ごすように勤めることだと思います。御主人や周りの方にも気を使って頂くことも大切です。出産は一人で行う仕事ではありません。

      <私の経験>
       記憶にある方は8名です。はじめから治療中の妊娠を話された方、治療を開始して結婚、妊娠をされた方などです。いずれの方に対しても、上記の妊娠時の注意事項をお話し、またこちらで注意することは守りました。特に歯の移動に使用する力(矯正力:きょうせいりょく)は通常より少し弱く、またエックス線写真撮影は妊娠を伝えられた時点から出産後まではとりませんでした。
       治療中に結婚式を迎えられる方は(一部は参加する方)、結婚式の時には一時的に装置をはずし、落ち着いた時に再度装置を装着し治療の再スタートとしました。これと関連し舞台など芸能関係の方も一時的にはずし、また装置をつけるということをしています。大変なのですが、その方の人生にも関わることですので私の場合は仕方なくというよりは、むしろ積極的に一時的な装置の除去を勧めてもいます。
      お断りしておきますが、先生方の多くが私と同じ意見ではないと思います。

      <いろはさんへ>
       以上のアドバイス、私見をお読みになり、信頼のおける矯正医を捜され相談してみたらどうでしょうか?。また質問があればどうぞ。







    [285] 妊娠中の矯正など-

    質問引用/メール受信=OFF■

    □投稿者/ 871 -(2001/09/30(Sun) 15:06:36)
    □U R L/

      29歳の主婦で、矯正を考えています。(口全体が、モコッと出ている・・・チンパンジーのような口。歳をとる毎に目立ってきた気がするので、矯正によってスッキリと治したいと思っています)
      ・妊娠・出産時というのは、ただでさえ歯の抜け落ちや、劣化(?)が多いといわれます。
      矯正で締め付けているために、通常よりひどく歯が抜けたり 欠けたり するという割合は増すのでしょうか?

      ・妊娠とは別の話ですが、人間の歯は、歳をとるとともに、だんだんと空いてきますね?
      矯正時の抜歯の必要性は納得しているつもりですが、やはり抜歯した個所は、老後の歯の空き具合は、大きいのでしょうか?「若いときに抜歯して矯正したことのある年配の方」
      の例が知りたいです。(あまりいらっしゃらないとは思うのですが・・・)

      ・顎の間接について、口を大きく(できるだけ大きく)開閉する時に、顎間接(左右両方)が必ず「コキッ」となります。開時も、閉時も。今まで別に不自由したことも、顎が外れたこともあしませんし、むしろこれが普通だと思っていたのですが、そのままで良いでしょうか?矯正歯科の初心カウンセリングでレントゲン写真を撮った(口を閉じた状態のみ)時も、医師は特に何もおっしゃらなかったので、大丈夫かとは思いますが、念のため教えていただけませんか?




    [286] Re[3]: 妊娠中の矯正似ついて、顎の異和感?-

    質問引用/メール受信=OFF■

    □投稿者/ 小石川矯正歯科クリニック -(2001/10/01(Mon) 08:26:00)
    □U R L/ http://www.koishikawa.com

      <症状と原因?、対策>
       29歳の女性、口元の突出、顎の開け閉め時にコキとの音?。
       
      1.口元の突出:
      これに対しては上下顎前突(じょうげがくぜんとつ=上下の顎の大きさが基準サイズより大きくそのために口元が突出している状態)や上下歯槽性の前突(じょうげしそうせいのぜんとつ=上下前歯の歯根を支えている部分の骨=歯槽骨(しそうこつ)が前方に傾斜しているため、上下の顎の大きさは基準的なものの口元の突出感が生じる)等のような症状だと思われます。原因は元々顎の大きさが大きくなるような成長発育能力を持っていたり、舌の大きさが大きくものを飲み込む時に舌が上下の前歯を後ろから強い圧力で押し、その圧力に唇を閉じる圧力が負けてしまうような状況があると前歯や前歯の歯根部の骨(歯槽骨)が前方に傾斜するような形になったりすること、その他の原因も挙げられますが、などによるます。
       このような口元の突出の改善については通常犬歯の後ろの歯、第1小臼歯(だいいちしょうきゅうし)と呼ばれる部位の歯が抜歯され治療が計画されることがあります。むろん、状況によっては、親知らずを抜歯し(一番奥に生えてくる歯)その前にある歯全てを後方に移動して治療することもあります。一部では、この治療法がすばらしいもののように書籍、雑誌などで取り上げられていますが、私達の先輩(少なくとも矯正歴26年以上私の矯正歴が26年ですから)のなかには当然のようにこのような治療を行ってこられた方々は少なくありません。ここでいいたいことは抜歯による方法も色々な方法があるということ(抜歯部位の違いなどを含め)です。詳しくは担当医とよく相談することです。
      2.顎の開け閉め時の音:
       多分典型的な下顎運動路の異常だろうと思われます。スムースな下顎運動(物を食べたり飲んだり、話したりする時の下顎の運動様相)が行われず顎のあたりに音がするということでしょう。放置しておくと顎の開け閉め時に口が開きにくい、少し痛い等の症状の出現が推測されるため矯正治療を通じて正状の軽減を図ることをお勧めします。原因の一つにかみ合わせの異常が挙げられます。

      <その他の質問:年令の増加(加齢かれい)に伴う歯、歯肉の変化。妊娠に伴う種々の変化?>
      3.加齢に伴う歯と歯の間の隙間の出現?:
       一般的な生物としての加齢現象としては歯肉も弱くなりますし、871さんが懸念するような隙間の出現は少なくありません。しかし、この傾向を押さえるための歯科医学の進歩により、また患者さん達の意識の向上(歯や歯茎=歯肉の健康を維持しようと考える傾向)などにより隙間の出現傾向は少なくなりつつあります。しかし人も生物ですから歯や歯肉の老化現象はあります。要はいかに歯の健康を意識して歯の健康管理を行うかどうかでそのような出現の出現年令をコントロールすることができるのではないかと思われます。年令が増すと=歯の隙間が出現するという図式は、患者さんの意識次第ともいえましょう。
      4.妊娠中の歯、歯肉の変化?歯が抜け安いのではないか?: 
       このことについては、871さんが以前私に相談された<いろはさん>の記事を読まれているようですから割愛します。結論的にいいますと、やはり少し、歯肉などの歯のまわりの組織が炎症を生じやすいような環境があるようです。従って。歯を磨くと同時に、歯肉のマッサージなども積極的に行い、カルシウムなどの補給にも気をつけた方がよいと思われます。妊娠中に歯がポロリと落ちる=抜けるようなことは考えられにくいです。もしそのような事例があったとしても、本当に妊娠によるものかの証明は大変難しいでしょう。いずれにせよ歯と歯肉の健康状態を維持するため、歯磨き歯肉のマッサージ、栄養、睡眠、ストレスの排除、等に気をつけて毎日を過ごすことです。

      以上。


    チェック質問を 削除キー/

この質問内容の全ページ数 / [0]

この質問に書きこむ
Name/
E-Mail/

└>このツリーのレス質問をメールで受信しますか? YES/ NO/
Title/
URL/
Comment/ 通常モード-> 図表モード-> (適当に改行を入れて下さい)
※投稿用Keyの欄に「 」と必ず入力してください
投稿用Key
済! BOX 解決したらチェックしてください!
削除キー/ (半角8文字以内) 


- Child Forum -