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    [2239] 早期矯正の功罪-

    ■親質問/質問引用/メール受信=OFF■

    □投稿者/ 娘の心配をする父 -(2006/12/11(Mon) 19:56:09)
    □U R L/

      はじめまして、小4の娘の矯正開始時期について検討しています。
      症状は、前歯が横に並びきらず、上下1枚づつ奥にずれています。
      知人、親戚を含め、何人かの歯科医の方に見ていただきましたが、歯の大きさと顎の大きさを考えると、今後の成長を考慮しても抜歯が必要であろうという意見が大半でした。
      妻とその姉妹も皆4本抜歯しており、抜歯には抵抗はありません。

      ご意見をお聞きしたいのは、将来抜歯することを前提とした場合でも、早期治療を行うメリットは大きいのか、弊害は無いのか、ということです。

      先日、知人の紹介で某大学病院で診察を受けました。
      若い先生でしたが、治療方針は以下の通りでした。
      @奥歯を幅方向で4mm(左右に2mmづつ)広げる
      A元のあご骨が大きいので顔貌に大きな変化はない
      B歯が大きいので最終的には抜歯になる可能性はある
      C2期治療として抜歯する場合でも、今から治療しておいたほうが楽になる(第1小臼歯がこれから4本生えかわる際、奥歯が前に出てこないように固定する効果がある)
      D抜歯すると決めて今は何もしないという方法もある
      というものでした。

      大学病院ですので、上司(教授?)らしき方が最後に
      出てこられましたが、歯型を見て「あまりスペースが
      ないので、がんばり過ぎないほうがいいかな」「また
      治療方針の分岐点になったらお話させてください」と
      いったお話をされました。

      一般論として、左右2mmづつの顎拡張は矯正量として大きいほうになるでしょうか、小さいほうでしょうか。
      顔貌は変わると聞きますが、心配ないのでしょうか。
      中学受験もありますので、効果が小さい、あるいは弊害があるような治療なら、中学に入ってから抜歯する方法にしたいと思っています。

      以上、長々と書きましたが、よろしくお願いいたします。




    [2240] Re[1]: 早期矯正の功罪-

    質問引用/メール受信=OFF■

    □投稿者/ 小石川矯正歯科クリニック -(2006/12/12(Tue) 15:06:49)
    □U R L/

      <早期治療についての?>
      1.将来抜歯することを前提とした場合でも、早期治療を行うメリットは大きいのか、弊害は無いのか、ということです。
      早期治療(乳歯列期、混合歯列期からの治療)が必要な理由は例え類似した症状であっても専門医が診ると微妙に差があることがあります。従ってまずはそれぞれの症状次第ということになります。他の開始要因については患者さんの症状に対する気になる度合い、周囲の人間関係からの治療開始の要望などがあります。
       今回の当方への相談では、知人の紹介で某大学病院で診察を受けたこと、若い先生であったこと、治療方針が以下であったこと、中学受験を控えて生活設定があることなどを考えますと中学入学後からでも遅くはないような気もします?ただし診ていないので断定はできませんが。

      2.示された各種の所見と治療計画について
      @奥歯を幅方向で4mm(左右に2mmづつ)広げる
       処置としてはかんがえられます。
      A元のあご骨が大きいので顔貌に大きな変化はない
       これはそうとはいえないこともあります。成長期における顔貌の変化は顎骨の成長方向、量、などの出現様相によっては大きな変化を生じさせないとは断定できません。例えば正面から見て顔が左右にゆがむような状態(非対称性の成長発育の出現)は前歯の極端なかみ合わせの悪さや奥歯の咬みあわせの悪さなどにより顔のゆがみの悪化が生じることはあります。従ってこのあたりの視点にたっての患者さんへの説明があれば納得度も違うことが少なくありません。
      B歯が大きいので最終的には抜歯になる可能性はある
       これは考えられます。
      C2期治療として抜歯する場合でも、今から治療しておいたほうが楽になる(第1小臼歯がこれから4本生えかわる際、奥歯が前に出てこないように固定する効果がある)
       これは早期治療を進める上でのポイントの一つです。具体的には最も後方にある弟一大臼歯(6歳臼歯)の位置を変化させたくない、弟2期治療開始時まで左右ほぼ同程度の症状の悪さに保っておきたい(左右対称的な症状であるほうが治療しやすさがある)などのためと考えられます。
      D抜歯すると決めて今は何もしないという方法もある
      というものでした。
       第2期治療における抜歯の可能性が高い場合にはとられる処置のひとつでもあります。

      3.関連状況
       大学病院ですので、上司(教授?)らしき方が最後に出てこられましたが、歯型を見て「あまりスペースがないので、がんばり過ぎないほうがいいかな」「また治療方針の分岐点になったらお話させてください」といったお話をされました。
       大学はご承知のように若い専門医育成の教育機関でもあります。担当医も当たり外れもあります。もし大学で治療を行うのであればできるだけキャリアーのある先生を、と申しでしたほうがよいでしょう。気にならなければ現在の担当医に色々質問しながら治療を進めていくのもよいと思われます。

      一般論として、左右2mmづつの顎拡張は矯正量として大きいほうになるでしょうか、小さいほうでしょうか?
       これは側方や前方に歯を移動するとき、平行移動的に歯を動かすか?あるいは傾斜移動といって歯を傾けながら移動するかにより生じる顎の部位、顔の変化などが異なります。このような中での2mmという移動を考えなければならず簡単な記述はできません。単に2mm程度という数値はよくあることですが。

      中学受験もありますので、効果が小さい、あるいは弊害があるような治療なら、中学に入ってから抜歯する方法にしたいと思っています。
       今何を最優先するかにより決められたらよいと思いますが、また症状の記述から受験後開始も考えられる選択のように思われますが、定かではありません。

       以上とりとめもなく書いてしまいましたが、心配であれば再度担当医に相談されることが重要と思われます。




    [2241] Re[2]: 早期矯正の功罪-

    済! / 質問引用/メール受信=OFF■

    □投稿者/ 娘の心配をする父 -(2006/12/15(Fri) 23:20:20)
    □U R L/

      文京(小石川)先生、お忙しい中ていねいな回答ありがとうございました。

      現在、親族で議論しています。
      早期治療にも一定の効果(歯列の悪化を食い止めるなど)があると理解しましたが、中学受験の時期に負担をかけたくないので、経過観察しながら中学入学後の抜歯・矯正という選択になりそうです。

      また、経過観察中に痛みや歯列の乱れが気になり、治療を開始するとしても、奥歯の固定に重きを置き、顎の拡張には拘らないつもりです。



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