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    [228] 再矯正について-

    ■親質問/質問引用/メール受信=OFF■

    □投稿者/ よいこ -(2001/06/27(Wed) 02:10:45)
    □U R L/

      はじめまして。お手数ですが、どうぞよろしくお願いします。

      私は以前(10才くらい〜17才)矯正をしていたことがあります。
      そのときは上の歯の八重歯と、若干の下の歯の矯正でした。
      八重歯も下の歯のズレもそのときはキレイに治ったのですが、治療が長期にわたってうんざりしていたのと、リテーナーが辛くてけっこうサボったりしていました。
      結局17歳のときに終了と言うことになったのですが、終了する時に「あなたは結局のところ舌で歯を押しているねぇ」ということを言われ、「それじゃあ今までの長期間に渡る苦労は何だったの!?」と思い落胆しました。
      たしかにそのとき指摘されたように、私の舌は常に前歯に当たった状態だし、普通の人が通常ある位置(上顎のくぼみのところと言われました)にムリに舌をもっていくと咽がつまった感じになってとても違和感があります。

      そして、それから2年くらいたったころでしょうか、前回矯正時に抜歯しなかったせいもあるのか(?)せっかく戻った歯は徐々にまた動き始め、社会人になるころにはすっかり出っ歯ちゃんになってしまいました。
      今現在の状態は、上の前歯が全体的にやや前に出て(歯だけで骨格は出ていないと思います)いて、一番正面の前歯(?)一本は大きさに絶えられず(先天的にかなり大きめの前歯です)飛び出した形になってしまい、さらに下の歯は矯正前の形(コの字型?で左右前歯が2ケ所はみだしている)にすっかり戻ってしまいました。(因に下側はリテーナーは使っていません)
      おまけに治療後(?)に生えてきた下の左側一番奥の臼歯はねじれて(完全に舌側に倒れている)生えてきている始末。
      それから因に、親知らずはまだ一本も抜歯したことはありません。

      さて、前置きは長くなってしまったのですが、ここで先生にお伺いしたいのです。
      じつは最近、夫から再度矯正を勧められました。
      夫の理解もあることなので、治るものであるならば今度こそは真面目に、ぜひやりたいと思っています。
      そして、インターネット等で調べた結果、最近の矯正は私がしていたころよりも技術がかなり進歩して、プラスチックやセラミック製だけではなく、ワイヤーまでも透明なOMC(?)なるものがあると知りました。(CS矯正クリニックのホームページhttp://www.alpha-net.ne.jp/users2/smwcs/news.htmで知りました)
      もう29にもなりますし、矯正で治すのならばできればこの全て透明の器具で、と考えているのですが、、、

      1.この装置は安全なのでしょうか?(先生はどのようにお考えですか?)
      2.私の症状ではできるのでしょうか?
      3.私のケースでは、治療期間の目安はどのくらいなのでしょうか?
      4.治療費は最高どのくらいを考えたら良いでしょうか?

      また、審美歯科治療だと「自分の健康な歯を削らねばならない」というリスクはあるかもしれませんが、「短期で治療が完了する」というところに私はかなり魅力を感じています。
      その場合、、、

      1.金額的に矯正とどのくらいちがうのでしょうか?
      2.全体的に色素沈着がある歯(抗生物質のせいかかなり黄色い歯なのです)には向かないでしょうか?
      3.せっかく治しても、また戻ってしまう心配があるのでしょうか?

      沢山質問してしまいましたが、どうぞよろしくお願いいたします。
      (一度病院に行ってしまうと検査料が何万もかかってしまい、何ケ所も回ってみることができないので、ぜひ病院に行く前に予備知識として知っておきたいのです。)







    [229] Re[1]: 再矯正について.その対応は?-

    質問引用/メール受信=OFF■

    □投稿者/ 小石川矯正歯科クリニック -(2001/06/28(Thu) 11:43:45)
    □U R L/ http://www.koishikawa.com

      <現在の症状(あともどり?)とその対応?ほっておいてもいいのだろうか?>
       典型的な後戻りという症状と思われます。後戻りという症状については「searchをクリックし後戻りとキーワードを入れると関連した記事、アドバイスが乗っていますので参考にして下さい」。さて、この状態に対し、どうしたらよいか?、どう対応したらよいか?、という話になりますが、後戻りには少し出現しても差程心配のないもの、反対に再治療を考えて方がよいものがあります。よいこさんの場合の症状は、やはり機会があれば再治療を考えた方がよいと思われます。一番妥当と考えられるのは、最初に治療した先生の所で診てもらい、再治療を検討することです。その理由は次ぎの2つです。
      (1)治療の経過が一番分り、後戻りをした原因についての対策、そのための治療を考えやすい。
      (2)再治療をするにしても、費用の点で他の新しいクリニックに比べ安価に治療を再開で切る可能性が高い。
       一度、治療を担当された先生と連絡を取ることをお勧めします。どうしてもそれができないということであれば、当方に相談して下さい。

      <再治療に対する色々な質問?>
       箇条書きにして頂きました質問い対し、答えといよりはアドバイス的なコメントを書きます。
      (1)ある矯正のホームページ(知っていますがあえてそのホームページ名はだしません)に乗っている透明なワイヤーを用いた矯正装置の安全性ついて?
       安全性については特に問題はないと思います。この素材は矯正専門医であれば誰でも知っていると思います。ホームページの中では某国立大学がはじめて開発し、その状況を持ってすばらし物との表現がありますが、確かに金属アレルギーの患者さんへの応用などとしては評価に値するものと思います。しかし、ホームページ上ではじめてという表現には少々疑問があります。といいますのもこの透明素材のワイヤーの開発については、多の研究者の論文がありますので多少大袈裟な表現かなと感じました。確かに今後の研究テーマであるとは思います。
       さて、このワイヤーに対し注意すべきは、ホームページでも解説を加えてありましたが、使用する症例を選ばなければならないことです。症例によっては効果が期待薄の場合もありますし、通常のワイヤーの方が確実に早く歯の移動を図れることがあります。いいたいのは症例により選択されるべきということです。また通常の症例に用いる場合でも、治療の初期の段階やもう積極的な歯の移動が終了し、矯正器具をはずすのに近い段階では用いてもよいかも知れませんが、歯の複雑な移動の段階では、あまり適当ではないと思います(私見、私自身もホームページに乗っているものと同じような透明ワイヤーを用い治療を行った経験がありその経験の中からの意見です)。
      (2)よいこさんの症状はこのワイヤーを用いるのに適当な症例か?
       診ていないので分かりませんが、あまり歯の移動距離を必要としなければ可能かもしれません。つまり複雑な歯の移動計画を要さなければ可能かも知れないということです。
      (3)治療期間の目安は?
       担当する先生の考えと治療技術により異なりますが、どのくらいの期間といわれると、やはり診ていないので何ともいえません。すみません。
      (4)治療費について?
       ご承知のように矯正治療は自費治療ですから千差万別と思います。理由はそれぞれの先生方の考え、主義、主張の反映として料金が設定されるためです。
       通常、新しいクリニックに来院された患者さんとなりますので、その新しいクリニックの料金体系に準じることになると思います。そこで、先に書きましたように最初の先生の所であれば、色々料金的な融通はしてくれるのではなかろうかと推測できますので、まず最初の先生の所で相談したらどうですかと、アドバイスする訳です。それでもこの透明のワイヤーに魅力を感じている訳ですから、その先生の所に行き、相談だけであることをしっかり伝えておけばその装置に対する情報が得られますから、その情報を参考に考えてみたらどうでしょうか?。
      (参考*seachをクリック、後戻り、再治療のキーワードを入れる)
      (5)審美歯科的処置について? 
       審美歯科、これは新しい言葉のようですが、一般歯科で日常行われていることです。審美歯科と標榜(ひょうぼう、診療科名を出すこと)するクリニックはほとんど自費になっていると思います。よいこさんの場合、矯正治療で移動された歯の位
      置は審美歯科等の処置(人工的な歯にかぶせ物でその人にとっての適切なかみ合わせを獲得するというような治療、先に話しましたが一般の歯科でもほとんど対応しています)をおこなうにはよい状態であるかも知れませんが、コメントは控えます。
      (6)金額的に矯正料金と比べちがいがあるか?
       極端な違いがあると思います。
      (7)全体的な歯の色(抗生物質によるものか?)
       これは多分に考えられます。今はやりのホワイトニングト呼ばれるような処置により改善されますが、これも自費になりますのでよく調べてから行った方がよいでしょう。
      (8)再治療後、また後戻りはあるのか?心配?
       これは、生物である限り、どのような先生が担等されても多かれ少なかれあると思います。しかしよいこさんの場合、保定装置などの使用状況に反省の談がありましたように、今度の再治療後の後戻りの量は注意する限り心配のない範囲での後戻りであろうと思われます。通常はワイヤーで2年ぐらい歯の移動を行ったと仮定しますと、その期間と同じくらい保定をすることが専門医の共通認識であることが多いのですが、やはりそれ以降も定期的にかみ合わせ、虫歯、歯周疾患などの管理を続けることを意識しその先生のところへ通うようにすれば、心配される後戻りも差程問題とはならなくなるのではないかと思います。ちなみに私の保定後の最通院患者さんは20年です。この方に対してはホームデンテイスト的な立場で接しています。

      <まとめ>
      1.再治療をすることは必要と思われます。
      2.できれば特殊な治療を考えるのでなく通常の矯正治療(目立たない他の方法もあるため)。
      3.お金をかえることがよい治療とはいえない。
      4.質問の内容から、矯正治療を含めた総合的(歯の色など)治療を考えてくれる所で相談する方が得策。

      何かあればどうぞ。 




    [230] Re[1]: 再矯正について.その対応は?-

    質問引用/メール受信=OFF■

    □投稿者/ 小石川矯正歯科クリニック -(2001/06/28(Thu) 11:47:59)
    □U R L/ http://www.koishikawa.com

      追加:
      まとめの3.お金を多くかけることが必ずしもよい治療とはいえない。
      説明に納得し、信頼できる先生のもとで、今の経済状態も考え、それらを考慮し処置を決めたらそれがその時に自分ができる最もよい治療とかんがえたらどうでしょうか?。迷うようでしたらすぐには決めないこと。




    [235] Re[2]: 再矯正について.その対応は?-

    質問引用/メール受信=OFF■

    □投稿者/ よいこ -(2001/07/02(Mon) 14:37:20)
    □U R L/

      先生、たくさんの質問にお答えくださいましてありがとうございました。大変参考になりました。

      とりあえず、一度以前やっていただいた医師のところにご相談に伺おうかなと思います。
      でも、最後に言われた言葉がけっこうショックでしたので、今さらあの先生を再度信頼してやっていけるかちょっと不安ということと、今の自宅からはちょっと遠いというのが、今後何年も通院することを考えるとネックになりますが、、、
      しかし、私の歯の状態を一番良く分かっているのはその医師なのですから、伺ってみる価値は十分にありますよね。それになにより再治療費が他より割安になるというのは、すごくメリットがありますし。
      審美についてなのですが、一般の歯科でもやっているとおっしゃっていましたが、、、アレがその審美治療だ、というのには気付きませんでした。(笑)(じつは学生時代アルバイトで歯科助手をしていたのです!)
      確かに、歯を削って人工歯を入れたり、薄い膜のようなものをブルーのライトをあてて接着させたりする処置を見たことはあったのですが、それは単なる「差し歯」や「欠けた歯の補填」なだけで、審美治療とは別モノと思っていました。
      同じことをやっているのならば、なにもわざわざ自費で何十万もかけて審美歯科に行く必要は全くありませんね。
      歯のホワイトニングについても、私のようなエナメル層の奥深くまで黄色くなった人にも有効なんですね。そういう場合の歯にはホワイトニング治療は効果がないとばかり思っていたので、ちょっぴり嬉しくなりました。
      いずれにせよ、ホワイトニングは「歯並びがキレイになってから」ですが、将来的にはぜひやってみようと思います。

      それから、、、今日はもう一つ質問があるのですが、、、
      それは「親知らず」についてです。
      実は私、以前「痛くなるかも知れないので将来抜歯した方が良い」と医師に言われたことがあるのです。
      でも、抜歯の手術方法の過激さ(カナヅチとか)や、抜歯後の痛みや恐ろしい顔の腫れ(以前抜歯した人を見ました)、さらには、私のように横向きで生えている場合、動脈を損傷して大量出欠してしまう恐れがあるということを聞き、どうしても及び腰になってしまっているのです。(この年でお恥ずかしい話なのですが、、、)
      幸い、今まで一度も痛くなったことはないので、できることならこのままでいたいと思うのですが、「親知らず」というものは必ず抜歯したほうがよいのでしょうか?
      親知らずを抜歯する理由と、放置をした場合どのような不都合が生じるのかお教えください。(矯正にも関係がありますか?)
      もし悪影響があるならば、そろそろ覚悟を決めないといけません、、、

      どうぞよろしくお願いいたします。




    [236] Re[3]: 再矯正について.その対応は?再度の質問?-

    質問引用/メール受信=OFF■

    □投稿者/ 小石川矯正歯科クリニック -(2001/07/02(Mon) 19:40:56)
    □U R L/ http://www.koishikawa.com

      <再治療に関する料金は?>
       よいこさんへ確認しておきますが、はじめに担当された先生ならば再治療の料金について考慮してくれるのではなかろうか?、といいたかった訳で、必ずしも再治療の料金が低くできる、あるいはしてもらえる、という意味でいった訳ではありません。分かっていると思いますが、確認まで。いま、重要なのは現在気にしている後戻りの原因、出現状況等について最も理解する可能性が高い担当医と一度話し合うことが必要であろうと提案する訳です。

      <親知らずの処置、対応について>
       よいこさんの場合、親知らずが横向きで生えているとのことですが、完全に顎の中に埋もれたような状態になっているか?、あるいは親知らずの歯の一部が口の中に出ているかで、除去する場合(抜歯)の処置内容が変わってきます。前者の顎の中に埋もれてしまっているような状態(埋伏歯まいふくし)では、処置が難しく、心配されるような下顎にある神経、脈管、リンパ(下顎神経、下顎の動脈静脈など)を傷つける場合もあります(多くの場合、少し傷つけるようであっても修復されるようです)。先生も難しそうであれば公的病院などの口腔外科(こうくうげか)に依頼されることが少なくありません。もちろん器用な先生はどこにでもいるもので、そのような先生に処置していただけるようでしたらよいと思います。
       安心して親知らずの抜歯を行ってもらいたいのであれば、先生に「難しそうだったら口腔外科を紹介してほしいと」、いうとよいでしょう。このような場合、先生が気軽に紹介状を書ける、あるいは紹介先に電話などの連絡をすることができるようであれば、安心して治療を相談できる先生であるともいえましょう。
       次に、本題のよいこさんの親知らずですが
      (1)親知らずを抜歯する理由:
       これは親知らず(第3大臼歯)があることによりその前の第2大臼歯(12歳臼歯ともよばれる)が虫歯になりやすいような状態、状況、親知らずにより第2大臼歯の歯根の一部が吸収されてしまう(歯根吸収しこんきゅうしゅう)ような状態、第2大臼歯に人工的な歯を作りかぶせるような時に邪魔になるような状態などが代表的な理由です。また大臼歯の口の中への出方ですが、真直ぐに生えてくる訳ではなく、少し前方の歯を前方に押しながら出てくる傾向を持ちます。従って、このような生えてくる力、方向により前歯などが乱杭歯のように隣り合った歯がきれいに配列する状況が壊され、ねじれたり、重なる状況を示すことがあるといわれてもおります。矯正治療を終了後、何年かして親知らずが生えてくる頃、このような状況に接っし、一般の方は後戻りという表現をしたり、矯正治療をしても結局、前歯ががたがたしてしまう(乱杭状態になる)というような表現をすることが少なくありません。さらにこのような親知らずがあることのマイナスの面を重視し、積極的に抜歯されることもあります。
      (2)放置しておいたらどうなるのか?:
       上記のような状況に至ることがあると、記憶しておいたらどうでしょうか?。心配ならば、半年ごとの定期的な歯の健康診断を先生にお願いしたらどうでしょう。現在の先生がこれは抜歯した方がよいと、判断した時点で抜歯に踏み切ればよいと思います。この時も、心配ならば複数の先生の意見を聞いたらどうでしょう。このぐらいしか診ておりませんのでいえません。
       私どもの所は、矯正治療をある期間で、終了とし、その後は半年から1年に1回具来の割り合いで歯の健康診断を行うことにしています。料金は矯正治療を終了と判断した後は健康診断としての料金体系で行うことにしています(安価で)。結局、矯正医は患者さんに嫌われない限り、ずっと歯の健康管理者であり、相談者であるべきと考えています。

      <おわりに>
       米国の歯科医師会では、予防処置的な安易な親知らずの抜歯はさけられなければならないことを提唱しています。日本でも親知らずは全てマイナスではないことを患者さん自身も意識していただければと思います。例えば第1大臼歯(6歳臼歯)や第2大臼歯などが虫歯などでなくなってしまった時、親知らずをその部位に移植して活用することも考えられ、その意味ではプラスの役割も多く持っていると思います。要は定期的な歯の健康をチェックしてくれる先生方をしっかりと見つけることです。


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